神の母聖マリア 2024年1月1日

 ルカによる福音書2・16-21

急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。

今週のメッセージ
春日井教会 北向 修一神父

マリア様を私たちカトリック信者は私たちのお母さんと呼び、世代を超えて敬愛しています。そんなマリア様ですが、私たち以外の多くの人たちともつながりがあります。最近のことで言えば、教会に来た人たちはまず教会前にあるマリア像を見て頭を下げたり、お祈りする人が沢山います。この前は教会を消防点検に来た方が、このマリア様をとても気に入っているとお話になりました。また写真を撮っても良いかと尋ねられた方もいらっしゃいました。幼稚園の園児たちはいつも通り過ぎるときに見上げているのは日常のことです。私たちのマリア様はそんなに高級なものではないはずですが、マリア様そのものが皆好きなのでしょう。マリア様の存在はおそらく教会外でもいい影響を与えているであろうことを、私たちは知っています。母なるマリアは、私たちに安心感を与え、平和の気持ちを思い出させて下さいます。世の中の人びとが、いかに安心や平和を求めているかうかがい知ることが出来ます。

 

 福音では天使によって告げられた喜びの知らせをうけた羊飼いたちが幼子を捜し当て、天使が語ったことを告げ、マリアはそのことを心に納め思い巡らしていたと言います。この時、マリア様は何を思っておられたのでしょうか。興味は尽きませんが、少なくとも自分に与えられた我が子について時間をかけてお思い下さったことは確かです。

 

 私たちはキリストの購いによって神の子とならせて頂きました。購い主の母であるマリア様は神の子である私たち一人一人に思いを巡らせ、想いを心に納めて下さいます。神の母聖マリアの祭日に当たり、神の子である私たちが同じくマリア様を慕うこどもたちと共に、新年を神様が祝福して下さるように共に祈る一日に致しましょう。

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